【保存版】ブックメーカーの還元率について徹底解説
更新:2023年05月17日
ブックメーカーの還元率を皆さんは知っていますか?ギャンブルをやる方でなおかつ勝ちたい!という気持ちがあるなら、「還元率」を知っておくことはとても重要になります。
今回は、ブックメーカーの還元率の意味、日本のギャンブルとの比較、実際の計算方法まで徹底的に解説させていただきます。
ブックメーカーの還元率とは?
ブックメーカーの還元率とは、プレイヤー全体が使ったお金に対してプレイヤー全体に払い戻される割合のことを指します。
例えば、プレイヤー全体で100万円賭けて、当たった人へ払い戻しの合計が80万円なら還元率80%となります。残りの20%は、控除率(ハウスエッジ)といって運営側の利益となります。
要するに、還元率が高いほどプレイヤーとしては勝ちやすいギャンブルになるのです。還元率+控除率(ハウスエッジ)=100%になると覚えておきましょう。
なぜ控除率が発生するのかというと、運営側は「人件費」「サーバー代」「店舗代」などの必要経費がかかるためです。控除率が低いブックメーカーこそ、客が負けにくい高還元で優良なブックメーカーといえるでしょう。
還元率のポイント
・還元率とは、使ったお金に対していくら戻ってくるのかの割合(%)のこと
・還元率+控除率(運営側の利益)=100%
・還元率が100%に近いほど優良なブックメーカーといえる
また、日本のギャンブルとは仕組みが大きく違います。
日本の公営ギャンブルは、購入後もオッズ変動があり、最終的な払い戻し額(確定オッズ)は全体の購入締め切り後に決定されます。そのため、控除分を計算されてしっかりと引かれた後の払い戻し額となるのです。(=パリミュチュエル方式)
その一方ブックメーカーでは、購入した時点でのオッズがそのまま払い戻し額(確定オッズ)となります。そのため、高いオッズの時にたくさん購入できた人は最終オッズが安くなっていようが関係なく大きな配当を得られることが可能なのです。(=ブックメーカー方式)
参考
還元率をはじめとしたオッズ全般に関わる解説は以下のページにまとめています。
そもそもブックメーカーではどうやってオッズが付けられているのかというところから、オッズの種類、ブックメーカー歴10年を超える管理人が推薦する良オッズのおすすめのブックメーカーまでご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
ブックメーカーと他のギャンブルの還元率比較
ブックメーカーの還元率と他の日本のギャンブルの還元率を比較してみましょう。いかに日本のギャンブルの還元率が低くて、ブックメーカーの還元率が高くて優秀なのかが分かります。各ギャンブルの還元率の特徴をみていきましょう。
ギャンブル別還元率早見表
・ブックメーカー:90%以上
・競馬、競艇、競輪:75%
・パチンコ、パチスロ:85%
・サッカーくじ(toto)、宝くじ:50%以下
ブックメーカーの還元率|90%以上
ブックメーカーの還元率は90%以上あります。ブックメーカーでは購入時のオッズが払い戻しに適用されるため、還元する金額にバラつきが発生します。
また、例えばマイナーなスポーツに数人しか賭けていない状態で、全員同じ賭け方をして当たった場合でもブックメーカー側は損をしてでも払い戻しを行います。これが日本のギャンブルだと購入締め切り後に1.0倍のオッズ(元返し)になってしまうため、当たっても利益は出ないのです。
競馬・競艇・競輪等の還元率|75%程度
競馬・競艇・競輪等の還元率は総じて75%程度です。
厳密には賭け方の種類によって「単勝は80%」「3連単は70%」など決まっているため、70%~80%程度になりますが、購入時間締め切り後にきっちりと20%~30%の控除(運営側の取り分)が引かれ、当たっても控除後の確定オッズでの払い戻しになります。
パチンコ・パチスロの還元率|85%程度
パチンコは釘次第、パチスロは台の設定次第な部分はありますが、総じて80%程度です。
パチンコは実際に1000円で何回転まわるのかで期待値を判断する場合が多いですが、基本的に還元率は85%程度です。また、パチスロは設定があるので、高設定なら100%を超える還元率を期待できますが、ほとんど最低設定(機械割90%~95%程度)の場合が多いです。
サッカーくじ(toto)の還元率|50%以下
日本で唯一表向きにスポーツに賭けることができるのがサッカーくじ(toto)になります。サッカーくじ(toto)の基本的な還元率は50%以下と色々なギャンブルの中でも最低水準となっています。あくまで「スポーツを盛り上げるために必要な財源確保」が目的となっているので、還元に期待はできないでしょう。
1等の当選者が出なかった時にキャリーオーバー(賞金次回持ち越し)が発生するため、キャリーオーバーが発生している状態で購入すると還元率や期待値はもっと上がるでしょう。
宝くじの還元率|50%以下
年末ジャンボやサマージャンボなど日本人にとっての一大イベントである宝くじですが、こちらも還元率は50%以下と最低水準となっています。
1等3億円などと当たった時の夢を大きく謳っていますが、実際は社会全体で購入した金額のうち半分以上は運営側の儲けとして回収されています。
ブックメーカーの還元率が高い理由
ブックメーカーの還元率が高い理由は大きく2つあります。
まずは、世界規模で運営しているため参加人数が多いということです。
参加人数が多いということは、控除率を低く設定しても、全体で利益が上がるということになります。
具体例を見てみる
・1人1000円で100人参加、還元率90%の場合→9万円還元、1万円控除(運営の利益は1万円)
・1人1000円で1000人参加、還元率95%の場合→95万円還元、5万円控除(運営の利益は5万円)
このように1人あたりの賭け金は同じでも、参加人数が多いと還元率を高く設定しても運営の利益は多く出ます。
そのため、ブックメーカーでは薄利多売の精神でお客様に長く楽しんでもらえるように設計されているのです。
また、もう1つの理由としては、ブックメーカーでは入金→購入→当選→出金まで全てオンラインで完結できる点です。そのため、他のギャンブルでかかるであろう店舗代や土地代、接客にかかる人件費など莫大な費用を大きく削ることができます。このような理由から還元率を高く設定しても運営ができているのです。
還元率の計算方法
還元率は長期目線でとても大切な要素になります。還元率が99.9%と100.1%では実は大差になります。長期的にみると理論上99.9%の方は破産で100.1%の方は大富豪になります。たった0.2%の差でもここまで違う可能性を秘めているので、いつでも還元率のことは頭に入れて意識しておきましょう。
還元率の計算方法を例を使って紹介します。
還元率の計算例1
サッカーでAチーム対Bチームの勝敗予想があります。(引き分けは無しとする)
Aチーム勝利でオッズ2倍、Bチーム勝利でオッズ2倍とします。
どちらのチームにも1000円ずつ計2000円賭けたとすると、試合結果がどうなろうと必ず2000円返ってきます。
2000円使って、2000円返ってくるので、この状態は還元率100%となります。
還元率の計算例2
バスケでCチーム対Dチームの勝敗予想があります。(引き分けは無しとする)
Cチーム勝利でオッズ1.9倍、Dチーム勝利でオッズ1.9倍とします。
どちらのチームにも1000円ずつ計2000円賭けたとすると、試合結果がどうなろうと必ず1900円返ってきます。
2000円使って、1900円返ってくる状態なので、還元率95%となります。
還元されなかった100円(5%)は、控除率(運営の利益)となります。
このように、賭けの対象の試合だとしてもオッズ次第では還元率が大きく違ってきます。還元率95%よりも還元率100%の方が私たちプレイヤーにとっては良いわけです。要するに、オッズが高く還元率の良いブックメーカーを利用することが重要となります。
還元率に似た「期待値」の計算方法
期待値とは、還元率を利用したユーザーに戻ってくる具体的な金額の平均値になります。
期待値の計算式
[予想勝率×利益]-[予想敗北率×損失額]
※[予想勝率]は[1÷オッズ]で出せる
※[予想敗北率]は予想勝率以外の[1÷オッズ]の合計
期待値の計算例
日本のバスケBリーグの「横浜ビー・コルセアーズ対トヨタアルバルク東京」の試合で[トヨタアルバルク東京の勝利]に賭ける場合
横浜ビー・コルセアーズ勝利→オッズ5倍
トヨタアルバルク東京勝利→オッズ1.21倍
引き分け→オッズ20倍
トヨタアルバルク東京の予想勝率は1÷1.21=0.8264となり、約82.64%です。
トヨタアルバルク東京に1000円賭けて、当たると1210円になります。※利益は210円
この結果が発生しない確率(予想敗北率)は、横浜ビー・コルセアーズ勝利と引き分けの合計になります。
横浜ビー・コルセアーズ予想勝率→1÷5=0.2(20%)
引き分け確率→1÷20=0.05(5%)
これらの合計なので、予想敗北率は0.2+0.05=0.25となり、予想敗北率は25%となります。
また、外れた場合の損失額は賭け金の1000円となるので、これらを公式に当てはめると
[0.8264×210円]-[0.25×1000円]= -76.5円
よって、アルバルク東京への賭け期待値は1000円賭けるたびに平均して76.5円マイナスになることを意味しています。
これが還元率を利用したシンプルな期待値の計算式となります。このように、賭けたい試合が見つかったら期待値を計算すると良いでしょう。
また、ブックメーカーの期待値の計算方法や他の例などは以下のページで詳しく解説しています。
また、各ブックメーカーの期待値の比較もしたりと深い内容になっているので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
・ブックメーカーの還元率とは、賭けたお金に対して戻ってくる割合のことを指します。
・ブックメーカーの還元率は90%以上あります。日本のギャンブル(パチンコ・競馬・宝くじ等)と比較しても圧倒的に高いです。
・ブックメーカーの還元率が高い理由は、世界規模で参加人数が多く薄利多売で利益確保ができる点と、オンラインで完結できるシステムによる店舗代や人件費のコストカットができる点が挙げられます。
・還元率の計算方法は、1000円使って1000円戻ってくれば100%、1000円使って900円戻ってくれば90%、1000円使って1100円戻ってくれば110%といたって簡単でシンプルです。
・期待値の計算方法は、[予想勝率×利益]-[予想敗北率×損失額]です。少し複雑ですが、具体的な金額を知りたい方は計算すると良いでしょう。
ブックメーカー内部の海外オフィスでマーケティング担当として働いておりました。業界歴10年ほど
KYC、カスタマーサポート、アフィリエイト、クリエイティブ関連、セキュリティ部署との連携など一通りの業務を経験しております。
ここ5年ほど日々ユーザーさんとブックメーカーの橋渡し業務やライティングを行なっています。
得意分野はブックメーカーの規制、出金制限など、ブックメーカーの内部ルールに関わるところです。
より良い形でブックメーカーとスポーツベッティングの楽しさを広めるために日々ブックメーカーズでの業務に励んでおります。
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